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学生生活

公開ゼミナール 情報交換会 


 公開ゼミナール「薬剤学情報交換会」 薬剤師の最も重要な職務は、患者さんや医療関係者に対して、医薬品の適正な取扱いや使用に関する情報を提供し、医療現場におけるリスクをマネージすることです。多くの学生が理想とする「信頼される薬剤師」となるためには、まず薬学生としての意識を高め、個々により明確で「高い志」をもつことが必要です。次に、日常から医療に関する知識の涵養に努め、技能を磨き、また、人間性の向上を図ることが求められます。

 当講座では、薬剤師の技能のなかでも特に重要な「情報マネージメント力」「コミュニケーション力」を高めることを目的に「情報交換会」という名称で、主に低学年を対象としたセミナーを開催しています。ここでは、“気づき”を、「学び」に限らず、「問題発見」「思いやり(慈愛)」「ケア」といった医療人としての薬剤師の資質・姿勢に通じる基礎として重視しています。なぜなら、学ぶべきことや問題が目の前にあったとしても、気づこうという準備や心構えがなければ見つかることはなく、学ぶことも問題が解決される可能性もなくなるからです。

 具体的には、各自が入手した情報を交換し合って、お互いにより多くの知識を効率よく得るようにすると同時に、情報の収集・加工・発信・伝達・共有・フィードバックを通して、情報管理とコミュニケーションのスキルを磨き合います。また、健康・病・薬とは何か、医療の目的とは何か、そして薬剤師の役割は何か、といった基本的な課題から、生命・医療倫理、時事的問題など様々な医療に関する課題について意見を交換したり、小論文化したりすることで個々の考えを深めます。さらに、教員のセミナーや、学期間の休暇を利用した集中セミナーなどを通して、疾患や薬物治療について統合的に学ぶ機会を設けています。これらの活動は、医療に関する知識を養い、低学年のうちからそれぞれの理想とする薬剤師像を明確にしてその目標に向かう姿勢を身につけること、また、各自の考えを深めることによって薬剤師としての資質を高めることが狙いです。

 当ゼミが、学生たちにとって“日々主体的に研鑽をつむための場”としての機能を果たし、その活動が、「人々の健康とQOL(生活の質)の向上に貢献できる薬剤師の育成」につながるように僅微ながらも貢献できれば幸いです。

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